■光回線が引けないときのオンラインゲームで遊ぶ方法は?
■無線でもオンラインゲームができるのか知りたい
■オンラインゲームが快適に遊べるWiFiはある?
光回線が引けない場合は、WiFiルーターがあればオンラインゲームができます。
ただネットで調べると「ポケットWiFi」や「WiMAX」、「SoftBank Air」などのサービスがあり、オンラインゲームで遊ぶのにどれがいいのかよく分からないことはないでしょうか。
また申し込み先も多いため、どこから申し込んだらいいのか選ぶのも大変です。
このページでは
・光回線が引けないときにオンラインゲームをする方法
・オンラインゲームができる速度が速いWiFiルーター
・安い料金で利用できる申し込み口
光回線は工事が必要ですが、「ポケットWiFi」や「WiMAX」、「SoftBank Air」のようなWiFiルーターは工事が必要ありません。
この記事では、オンラインゲームをしたいけど、光回線を引けない場合のおすすめ回線が分かります。
光回線を引けなくてもオンラインゲームで遊ぶことができる
オンラインゲームをするなら光回線のような固定回線が1番相性はいいため、ゲームでがっつり遊ぶのなら光回線を引きたいところ。
ただ事情によって光回線が引けないこともあるでしょう。
光回線を引けないならオンラインゲームを諦める必要もなく、「ポケットWiFi」や「WiMAX」、「SoftBank Air」といった無線通信サービスでもオンラインゲームができます。
これらのサービスは、SoftBankやau、WiMAX2+の通信回線を使い、無線でインターネットに接続するので、光回線と比べると安定性は劣ってしまいます。
ただ近年のWiFiルーターはアンテナ性能も上がっており、通信速度も速くなっています。
APEXやスプラ、モンハンのようなオンライン推奨ゲームができるため、光回線が引けない問題も解決します。
工事不要のWiFiサービスでオンラインゲームをプレイするまでの大まかな流れ
「ポケットWiFi」や「WiMAX」、「SoftBank Air」などWiFiルーターを使うためには「契約」をする必要があります。
Webや店舗で申し込み、ルーターとSIMカードを入手できるのでそれをセットして使うことができます。
簡単な流れ
- Web・店舗で申し込む
- WiFiルーターとSIMカードを入手
- SIMカードをルーターにセット
- ゲーム機やパソコンとWiFiルーターを接続させる
- オンラインゲーム開始
Webで申し込んだ場合は、だいたい2~3日程度で自宅に届きますが、店舗であれば当日から使用できます。
ただ店舗契約は料金が高く傾向があり、あまりおすすめしません。
というのも店舗契約は人件費がかかっているので、月額料金が高くなっています。
ルーターとSIMカードが届けば、あとはSIMカードをルーターに差し込み、ゲーム機やパソコンなど接続させます。
接続方法は簡単で、SSID(識別名)を選び、アクセスキー(パスワード)を入力すれば完了です。
SSIDもアクセスキーもルーターで確認することができます。
高速化しているのは光だけじゃない!WiFiサービスも高速通信へ進化している
光回線の最大速度は1Gbpsで、一部エリアでは20Gbpsまで利用できるサービスもあります。
一般的に広く普及しているのは下り最大1Gbpsです。
では次にポケットWiFiやWiMAX、SoftBank Airはどれくらいかと言うと、こちらも1Gbpsを超えるサービスが登場しています。
ポケットWiFi ⇒下り最大2.4Gbps
WiMAX ⇒下り最大2.7Gbps
SoftBank Air ⇒下り最大612Mbps
SoftBank Airは少し遅いですが、ポケットWiFiもWiMAXも通信速度が光回線なみに速くなっています。
もともと1Gbps程度だったのが“5G”対応でさらに速くなりました。
オンラインゲームに必要な通信速度は、正直そこまで速くなくてもいいので、これらのWiFiルーターでプレイできる速度が出ます。
オンラインゲームの通信速度はそこまで速くなくてもいい
オンラインゲームやネット検索も含め、通信速度はそこまで速くある必要がありません。
下り速度20Mbps程度出ていれば快適です。
下記は通信速度の目安です。
用途 | 必要な下り速度の目安 |
サイト閲覧 | 1Mbps~10Mbps |
メール | 128kbps~1Mbps |
動画 | 1Mbps~25Mbps |
オンラインゲーム | 5Mbps以上 |
オンラインゲームは5Mbps以上ないと遊べないわけではなく、5Mbps以上出ていた方が通信エラーは起こりにくいです。
ゲームよって変わってきますが、FPS系なら20Mbps以上出ていた方がいいですし、囲碁・将棋・カードゲームは5Mbps程度でも十分でしょう。
WiFiルーターは20Mbps程度の速度は十分でますし、通信環境が良ければ100Mbps以上出る場合もあります。
ただ実はFPSのようなシューティングゲームも、モンハンのようなアクションゲームも通信速度よりping値の方が重要です。
ラグる原因はping値が大きい(遅い)ことにある
オンラインゲームの場合、通信速度よりも重要なのがping値です。
ping値とは
ping値はサーバーから返ってくるレスポンスの早さを示す数値(応答速度)です。
具体的にはパケット(通信データ)を送信し、そのパケットが正しく届いているのか返答が行われるまでの時間(タイムラグ)をレイテンシと呼び、それを数値化したのがping値です。
ping値が小さければ応答時間が速いことを意味し、ラグを感じにくくなります。
そのためオンラインゲームではping値が重視されます。
ping値が大きい(遅い)とラグが大きくなり、ボタン操作とキャラの動きに間があったり、キャラクターがワープすることがあります。
逆にping値が小さいと、操作からキャラクターが反応するまでの時間の間がなくなり、ラグを感じなくなります。
ではここでping値の目安について紹介します。
ping値 | 速さ |
15ms以下 | 高速 |
16ms~35ms | 速い |
36ms~50ms | 普通 |
51ms~100ms | 若干遅いが平均的な数値 |
101ms以上 | 遅い |
WiMAXのping値は30ms~60msが多く、この数値でもあまりラグを感じません。
ライトユーザーであれば、この数値でも十分楽しめます。
ただヘビーユーザーで、格闘ゲームのようにラグが勝敗に影響するゲームは、ping値は15ms以下が望ましく、WiMAXではストレスを感じます。
光回線の方がping値は小さくなりやすいので、ヘビーユーザーは光回線のような固定回線じゃないと満足できないでしょう。
ヘビーユーザーがWiFiルーターでオンラインゲームをするのは厳しい
ゲームをとことん極めるヘビーユーザーだとping値や通信量の問題で、WiFiルーターでオンラインゲームをするには不満が多くなります。
ココがポイント
大会やランキングで上を目指している人に向いてない。
逆に上を目指すほど遊ばない人はWiFiでも楽しめます。
ping値が大きいとラグを感じやすくなるのは先ほど紹介した通りで、次に速度制限の問題もあります。
ポケットWiFiやWiMAXも3日で10GB以上使うと、翌日午後6時から深夜2時までの間、通信速度を概ね1Mbpsへ制限されます。
SoftBank Airにはこのような制限はありませんが、回線が混雑する時間帯に勝手に制限をかけます。
残念ながら速度制限がないWiFiはありません。
ゲームプレイ自体は1Mbpsであっても可能ですが、電波環境によって通信エラーが起こりやすくなります。
WiMAXやポケットWiFiでオンラインゲームをすると通信制限になりやすい?
WiMAXやポケットWiFiは月間通信慮が無制限ですが、3日で10GB以上使うと、下り上りの通信速度を概ね1Mbpsへ制限されます。
オンラインゲームで遊ぶ場合、ゲームプレイやソフトのダウンロード、アップデートで通信量を使います。
ソフトのダウンロードやアップデートを毎日することはないと思いますが、ゲームプレイでどれくらい通信量を使うのか気になるのではないでしょうか。
ゲームプレイの通信量はめちゃくちゃ少ない
実はオンラインゲームで遊ぶだけでは10GB以上になりにくく、速度制限になることがほとんどありません。
参考までにゲームの通信量の目安が下記です。
※スマートフォンは左右にスクロールできます。
スプラトゥーン2 | APEX | FF14 | |
約1時間 | 約0.16GB | 約0.28GB | 約0.24GB |
10GBまで遊ぶ | 約62時間 | 約35時間 | 約41時間 |
3.3GBまで遊ぶ | 約20時間 | 約11時間 | 約13時間 |
3日で10GBなので1日3.3GBまでで計算すると、10時間以上遊ばないと達しません。
上記の表には記載していませんが、CODのようなFPSでも1時間で0.32GB(1日10時間で3.3GB)計算でした。
寝ずに1日中ゲームで遊ぶのなら速度制限になってしまいますが、1日10時間もプレイしないのなら通信量の心配をしなくても大丈夫です。
ソフトのダウンロードやアップデートは通信量が多いことも
ソフトのダウンロードやアップデートは、ゲームによってデータ容量が大きいため、1発で10GBを超えてしまうケースがあります。
下記は「モンスターハンターワールド アイスボーン」をダウンロードしたあとの画像です。
0GBだったのが、34.21GBになりました。
これで翌日に速度制限(最大1Mbps)にかかることになります。
このようにデータ容量が大きいため、10GBを超えてしまいました。
ただすべてのゲームが10GBを超えるわけではなく、スプラトゥーン2(容量6.1GB)のように10GBもいかないこともあります。
ソフトによってアップデートの容量が大きいのもあるので、大容量でアップデートが多いゲームにWiFiは向いていないかもしれません。
とはいえモンハンもスプラトゥーンも、速度制限中に遊ぶことができます。
ただ動画は画質を落とさないと観れないため、ゲーム以外に支障が出てきます。
光回線が引けない方用オンラインゲームができるWiFiサービス
光回線を引けない場合に、オンラインゲームで遊ぶ方法として無線通信サービスがあります。
ポケットWiFi:Y!mobile(SoftBank系列)
WiMAX:UQコミュニケーションズ(au系列)
SoftBank Air:SoftBank
上記3つのサービスは、月間無制限で利用できて通信速度も速いです。
WiFiルーターには、外でも使える「モバイルルーター」と自宅用として使う「ホームルーター」があります。
ホームルーターはコンセントに差して使えるため、固定回線の代わりとして利用されています。
自宅でオンラインゲームをするために使うのであれば、ホームルーターがおすすめ。
ホームルーターは内蔵されているアンテナも大きく、有線接続もできるため、通信の安定性でモバイルルーターより優れています。
WiMAXの特徴
WiMAXはUQコミュニケーションズがサービス提供している通信サービスです。
UQコミュニケーションズがau系列の会社なので、WiMAX2+回線だけでなくau回線も使うことができます。
5Gにも対応開始しており、下り最大速度2.7Gbpsとなっています。
取り扱っているWiFiルーターは、モバイルルーターとホームルーターがあり、自由に選ぶことができます。
オンラインゲームで遊ぶのなら、有線にできるホームルーターがおすすめですが、モバイルルーターでもオンラインゲームは可能です。
例えばNintendo Switchを旅行先や帰省先に持っていって遊ぶ場合、携帯できるモバイルルーターの方がいいでしょう。
ホームルーターを持っていって、行き先でコンセントに差せば使えますが、サイズが大きいので荷物になります。
WiMAXを利用する場合、MVNOでサービス拡大しているため、多くのプロバイダから自由に選んで契約することになります。
通信品質は同じなので、どのプロバイダに申し込んでも速度・エリアは変わりません。
ただし料金はプロバイダによって変わり、なかには20,000円以上するWiFiルーターが0円で手に入るところもあります。
プロバイダ選びがかなり重要になってきます。
WiMAX2+とWiMAX+5Gで申し込み口が変わる
現在、WiMAXは「WiMAX2+」と「WiMAX+5G」と2種類のサービスに分かれています。
WiMAX2+に申し込んでも5Gは使えないため、プラン変更をするか、一度解約してから再契約する必要があります。
WiMAX2+とWiMAX+5Gどちらに申し込むか悩んでいるのなら、WiMAX+5Gがおすすめです。
WiMAX2+サービスはこれから衰退していくサービスで、WiMAX+5Gのサービス向上に向けて、WiMAX2+の周波数帯を5Gへ移行させる予定になっています。
その結果WiMAX2+サービスの通信速度が遅くなるので、今はオンラインゲームを問題なく遊べていても移行後はどうなるか分かりません。
またWiMAX2+のWiFiルーターも販売終了になってきているため、WiMAX2+にこれから申し込むメリットもなくなってきています。
唯一あるメリットは、月額料金が安いぐらいです。
どちらのサービスも月間通信量が無制限
「WiMAX2+」や「WiMAX+5G」のギガ放題なら月間無制限で利用できます。
「3日で10GB以上使うと1Mbpsに制限されるじゃないか!」
と思うかもしれませんが、この速度であってもオンラインゲームができますし、動画だって観ることができます。
1Mbpsは意外に速い速度で、制限中でも通信できるため月間無制限で使えることにメリットがあります。
あとWiMAX+5Gは制限が緩和されて今では無制限となっています。
※スマートフォンは左右にスクロールできます。
WiMAX+5G | WiMAX2+ | ||
通常モード (スタンダードモード/ ハイスピードモード) | データ容量 | 無制限※ | 3日で10GB (月間上限なし) |
速度制限 | ー | 1Mbps (午後6時から深夜2時) |
※一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。
WiMAX2+にはギガ放題の他に「標準プラン(7GB/月)」があります。
※WiMAX+5Gにはギガ放題しかありません。
月額料金はさらに安くなりますが、通信量が7GBを超えると月末まで128kbpsに制限されます。
この128kbpsはかなり遅く、メールの送受信ぐらいしかできません。
ネット検索もできますが、表示がかなり遅いためイライラします。
当然ですが、「標準プラン(7GB/月)」はゲーム向きではありません。
ポケットWiFiの特徴
ポケットWiFiはY!mobile(ワイモバイル)のサービスとして提供している無線通信サービスです。
WiMAXを含め携帯できるルーターをまとめて“ポケットWiFi”と呼ばれていますが、正確には違います。
ポケットWiFiはY!mobileのサービス名です。
WiMAXならUQコミュニケーションズのサービス名という感じです。
Y!mobileはSoftBankのサブブランドになるため、ポケットWiFiはSoftBankの電波を使って通信をします。
5Gにも対応して下り最大速度2.4Gbpsになっています。
ポケットWiFiはモバイルルーターのみ取り扱っていますが、専用のクレードルを別途購入することで有線接続にできます。
オンラインゲームは有線の方が通信は安定するので、ポケットWiFiでゲームをするときはクレードルも持っていた方がいいでしょう。
アドバンスオプションの加入で月間通信量が無制限へ
ポケットWiFiは標準モードで7GBまでしか使えませんが、アドバンスオプションを追加することで7GBを超えても通信することができます。
注意ポイント
アドバンスオプションを追加することで、アドバンスモードを設定することができます。
標準モードでは7GBまでしか通信できませんが、アドバンスモードに設定すると月間無制限で通信できるようになります。
ただアドバンスモードは、4G通信しか対応しておらず、5G通信は標準モード(月7GB)のみとなります。
アドバンスモードで月間無制限になりますが、3日で10GB以上使うと翌日午後6時から深夜1時までの間、概ね1Mbpsになります。
※スマートフォンは左右にスクロールできます。
標準モード | アドバンスモード | |
データ容量 | 月間7GB | 3日で10GB (月間上限なし) |
速度制限 | 月末まで128kbps | 1Mbps (午後6時から深夜1時) |
通信回線 | 5G/4G | 4Gのみ |
WiMAXは5G対応で、3日で15GBに緩和されましたが、ポケットWiFiは違います。
3日で10GBのままでかつ4G通信になるため注意しましょう。
ポケットWiFiの5G通信は7GBまで
ポケットWiFiは5Gに対応していますが、月間無制限のアドバンスモードは5G通信に対応していません。
そのため5Gでの通信が7GBまでしか使えないことになります。
アドバンスオプションを追加すれば月間無制限になりますが、4G通信のみとなるため下り最大速度も838Mbpsとなります。
標準モード(5G/4G):下り最大速度2.4Gbps
アドバンスモード(4G):下り最大速度838Mbps
オンラインゲームは128kbpsになると何もできないため、アドバンスモードは必須です。
4G通信の下り最大速度838Mbpsは決して遅いわけではありませんが、5Gを活用できないところが残念ポイントです。
SoftBank Airの特徴
SoftBank Air はSoftBankのホームルータータイプで提供している無線通信サービスで、SoftBankの電波を使って通信します。
残念ながら5Gに対応しておらず下り最大速度612Mbpsとなっています。
WiMAX+5Gは2021年4月に、Y!mobileは2021年7月に5G対応ルーターが登場しました。
今はまだ何も発表されていませんが、SoftBank Airでも今後5G対応のホームルーターが登場すると思われます。
SoftBank Airに申し込む場合、申し込みができる販売代理店がたくさんあります。
月額料金や端末代は同じで、キャッシュバック額が代理店で違ってきます。
キャッシュバック額は時期によって変わってくるため、申し込むと決めたタイミングで比較する必要があります。
月間無制限で使える
SoftBank Airは月間無制限で使える通信サービスです。
ポケットWiFiのようにオプション加入の必要がなく、無制限のプランしかありません。
オンラインゲームは、ソフトのダウンロードやアップデートで通信量を使うため、月間データ容量に上限があるタイプは向いていません。
どれだけ使っても月額料金は変わらないので、通信量を気にしなくてもいいですね。
SoftBank側が速度制限をかける場合がある
SoftBank Airには、WiMAXやポケットWiFiのような3日で10GBの制限がありません。
月間無制限で使えるため、完全に使い放題に感じますが、そうではありません。
サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
・ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
・特定のエリアでネットワークが高負荷となった場合、該当エリアのお客さまについては、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
WiMAXやポケットWiFiは、3日で10GB以上使えば、お持ちのルーターだけが1Mbpsへ制限がかかります。
SoftBank Airは、時間帯やお使いの場所によって強制的に速度制限になるため、通信量が少なくても遅くなる可能性があります。
ゲームプレイの通信量はそもそも少ないので、1日10時間以上遊ばないと10GBを超えてきませんが、SoftBank Airには関係ないということ。
夕方の時間帯は速度が遅いという口コミも多いため、その時間帯にオンラインゲームをするならSoftBank Airは避けた方がいいかもしれませんね。
光回線が引けないけどオンラインゲームをするならWiMAXがおすすめ
WiMAXやポケットWiFi、SoftBank Airについて紹介してきましたが、それぞれを表にまとめると下記になります。
※スマートフォンは左右にスクロールできます。
WiMAX+5G | ポケットWiFi | SoftBank Air | |
通信回線 | WiMAX2+ au 5G au 4G LTE | SoftBank 4G SoftBank 5G(7GB/月) | SoftBank 4G |
最大通信速度 | 2.7Gbps | 2.4Gbps | 612Mbps |
速度制限 | 無制限 | 3日で10GB | 混雑時に実施 |
端末代 | 27,720円 | 10,800円 | 59,400円 |
実質月額料金 | 4,981円 | 5,250円 | 4,882円 |
※WiMAX+5GはUQ WiMAXの料金です。
※実質月額料金にルーター代や事務手数料3,300円が含まれています。
WiMAX+5Gは通信速度が速く、最大2.7Gbpsになっています。
まだ5Gエリアは狭いので今はまだ4G通信ですが、それでもping値30ms~60msぐらい出るため、ラグが酷いということもありません。
また料金もUQ WiMAXが1番安いわけではなく、他に安い(5,000円以下)プロバイダもあります。
オンラインゲームをしたいけど光回線が引けない場合は、WiMAXがおすすめです。
理由その1:5Gも月間無制限で使える
理由その2:WiMAX2+とauの電波で通信の安定性が良い
理由その3:プロバイダによって月額料金が安く端末代が無料
理由その1:5Gも月間無制限で使える
WiMAXやポケットWiFi、SoftBank Airで5Gに対応しているのはWiMAXとポケットWiFiです。
WiMAXはWiMAX+5Gとしてサービス提供しており、ポケットWiFiは5G対応端末の標準モードで使うことができます。
ただしポケットWiFiの5G通信は、月間7GBまでしか使うことができません。
月間無制限のアドバンスオプションは4G通信になるため、最大速度も遅くなります。
一方WiMAX+5Gは、5G通信であっても月間無制限で利用できます。
また3日10GBだった速度制限も、無制限へ緩和されており、ポケットWiFiより使いやすくなっています。
理由その2:WiMAX2+とauの電波で通信の安定性が良い
WiMAX2+サービスの通常モードでは、WiMAX2+の電波しか使うことができませんでした。
WiMAX+5Gからは、通常モードでWiMAX2+とauの電波を使うことができるようになっています。
この2つの電波を使えることで、仮にWiMAX2+の電波が弱くても、auの電波が強ければ速度が速くなります。
ココがおすすめ
WiMAX2+の電波は建物などの障害物に弱いため、屋内において電波が悪く速度が遅くなりがちでした。
auの電波を併用することで、自宅でも電波が強くなり繋がりやすくなります。
またauの電波エリアはWiMAX2+よりも広いため、今まで繋がりにくかった場所でも通信できるようになっています。
ポケットWiFiやSoftBank AirはSoftBankの電波を使います。
SoftBankの電波は、WiMAX2+よりエリアが広くて繋がりやすかったのですが、au回線も使えるようになりWiMAXも繋がるようになりました。
理由その3:プロバイダによって月額料金が安く端末代が無料
先ほどの表から料金部分を抜粋しました。
※スマートフォンは左右にスクロールできます。
WiMAX+5G | ポケットWiFi | SoftBank Air | |
端末代 | 27,720円 | 10,800円 | 59,400円 |
実質月額料金 | 4,981円 | 5,250円 | 4,882円 |
※WiMAX+5GはUQ WiMAXの料金です。
※実質月額料金にルーター代や事務手数料3,300円が含まれています。
実質月額料金は、5Gに対応していないこともあってSoftBank Airが1番安い結果となりました。
WiMAXもWiMAX2+は安かったのですが、5G対応になってから料金が上がっています。
ただ表記のWiMAX料金は本家UQ WiMAXの金額で、全プロバイダのなかで1番安いわけではありません。
安いプロバイダだと、月額料金が5,000円以下になり、20,000円以上するルーター代も0円です。
3つの中でUQ WiMAXだと1番高いですが、他のプロバイダなら安い料金で利用できます。
ココがポイント
WiMAXを契約できるプロバイダは20社以上あります。
UQコミュニケーションズは回線をプロバイダに提供してサービス拡大しており、各プロバイダは月額割引やキャッシュバックキャンペーンで他社と差別化を図っています。
WiMAXはプロバイダ同士“安さ”で競争していることもあって、安い無線通信サービスになっています。
下の3社は、WiMAX+5Gを安く利用できるプロバイダです。
20,000円以上する端末代が無料だったり、初期費用0円のところもあります。
【第1位】GMOとくとくBB 実質月額料金:3,965円
【第2位】DTI WiMAX2+ 実質月額料金:4,661円
【第3位】カシモ WiMAX 実質月額料金:4,815円
オンラインゲーム向けping値が小さい(速い)WiMAX端末はどれ?
オンラインゲームで遊ぶなら、ping値は小さく(速い)、下り速度の数値が大きい方が快適です。
WiMAXは複数の端末が発売しており、2021年4月よりWiMAX+5G対応ルーターも登場しています。
WiMAX2+
・Speed Wi-Fi NEXT W06
・Speed Wi-Fi NEXT WX06(クレードルあり)
・WiMAX HOME 02
WiMAX+5G
・Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01
結論を先に言うと、WiMAX+5Gの「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01」が断トツに速いです。
今回の実測は、5Gエリアがまだまだ狭いので、4Gエリア(私の自宅)で測定。
WX06は通信環境を最大限良くするためにクレードルを使っています。
また有線接続でも測定していますが、SCR01とW06はクレードルがないため、USB3.0を使い、WX06はカテゴリー7のLANケーブルを使って測定しています。
WiMAX+5GとWiMAX2+の実測値比較
WiMAX2+の端末とWiMAX+5Gの端末で比較していますが、WiFiの周波数(2.4GHzと5GHz)と、有線接続の3パターンで測定しています。
また私の自宅は5Gエリアではないため、4G通信の実測値です。
※スマートフォンは左右にスクロールできます。
周波数2.4GHz | |||
---|---|---|---|
ルーター | ping値 | 下り速度 | 上り速度 |
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01 | 38ms | 103.67Mbps | 36.60Mbps |
Speed Wi-Fi NEXT W06 | 48ms | 59.34Mbps | 6.03Mbps |
Speed Wi-Fi NEXT WX06 | 46ms | 27.57Mbps | 4.71Mbps |
WiMAX HOME 02 | 53ms | 26.34Mbps | 6.57Mbps |
周波数5GHz | |||
---|---|---|---|
ルーター | ping値 | 下り速度 | 上り速度 |
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01 | 32ms | 156.15Mbps | 30.24Mbps |
Speed Wi-Fi NEXT W06 | 51ms | 81.86Mbps | 6.16Mbps |
Speed Wi-Fi NEXT WX06 | 50ms | 30.66Mbps | 6.09Mbps |
WiMAX HOME 02 | 48ms | 36.44Mbps | 6.25Mbps |
有線接続 | ||||
---|---|---|---|---|
ルーター | ケーブル | ping値 | 下り速度 | 上り速度 |
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01 | USB | 29ms | 187.53Mbps | 45.83Mbps |
Speed Wi-Fi NEXT W06 | USB | 36ms | 89.77Mbps | 6.61Mbps |
Speed Wi-Fi NEXT WX06 | LAN | 44ms | 49.51Mbps | 6.50Mbps |
WiMAX HOME 02 | LAN | 40ms | 54.21Mbps | 6.28Mbps |
全ての接続パターンで、ping値・下り速度・上り速度においてWiMAX+5Gが圧倒的に速い結果となりました。
また接続方法で比較すると、どの端末でも有線接続の方が速度は速いです。
オンラインゲームで遊ぶなら有線接続の方が安定して遊べそうですね。
しかしGalaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01はクレードルがないので、LANケーブルを使った有線接続ができません。
ただ2021年6月4日より5G対応のホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L11 ZTR01」が登場しています。
LANポートも付いているため、PS4やPS5、Nintendo Switchと有線接続ができます。
オンラインゲームをするなら有線接続の方が良い
ルーターとゲーム機を繋げるWiFiも電波になるため、周囲の障害物による影響や電波干渉によって速度低下が起こります。
これらの影響を避けるために有線接続が有効です。
ただ有線に使うLANケーブルにも規格があり、どれを使うかによってWiMAXを最大限活かすことができません。
カテゴリーによって通信速度が変わるため、最大速度1Gbpsの通信回線を使うならLANケーブルも1Gbps以上に対応している必要があります。
※左右にスクロールできます。
カテゴリー | CAT8 カテゴリー8 | CAT7 カテゴリー7 | CAT6A カテゴリー6A | CAT6 カテゴリー6 | CAT5e カテゴリー5e | CAT5 カテゴリー5 |
最大通信速度 | 40Gbps | 10Gbps | 10Gbps | 1Gbps | 1Gbps | 100Mbps |
ノイズ耐性 | ◎ | ◎ | ○ | × | × | × |
伝送帯域 | 2,000MHz | 600MHz | 500MHz | 250MHz | 100MHz | 100MHz |
主な用途 (おすすめ) | 業務用 | 業務用 オンラインゲーム | 動画 テレビ会議 | CAT5eより 快適なネット環境 | 日常使い オフィスなど | ネット検索など |
WiMAX+5Gの最速ルーターは、下り最大速度2.7Gbpsです。
上の表で見るとカテゴリー6(CAT6)は最大1Gbpsなので、最低でもカテゴリー6A(CAT6A)から選ぶ必要があります。
ノイズが発生すると通信速度が遅くなったり、通信不良を起こす原因にもなるため、ノイズ耐性があるCAT6AやCAT7がおすすめです。
有線LAN接続できないモバイルルーターもある
ホームルーターであればLANポートが付いているためLAN接続できますが、モバイルルーターにLANポートが付いていません。
モバイルルーターで有線LAN接続するなら、専用の置き型スタンド(クレードル)を購入しないといけません。
ただW06やSCR01にはクレードルがないため、有線LAN接続できないモバイルルーターもあります。
※パソコンであればUSB接続で有線可能。
オンラインゲームはWiFi接続でも十分遊ぶことはできますが、速度が遅くなったときに対策しにくい面があります。
WiMAX+5GとWiMAX2+のルーター端末スペック
WiMAX+5GではSamsungとZTEからルーター端末が登場していますが、WiMAX2+の方はNECとHuaweiから出ています。
WiMAX+5GでもNECから登場するかもしれませんが、今のところ情報はありません。
それではWiMAX2+とWiMAX+5Gのスペックを比較しましょう。
※上下左右にスクロールできます。
サービス名 | WiMAX+5G | WiMAX2+ | |||||||
端末画像 | |||||||||
ルーター | Speed Wi-Fi 5G X12 | Speed Wi-Fi 5G X11 | Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01 | Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | Speed Wi-Fi HOME 5G L12 | Speed Wi-Fi HOME 5G L11 ZTR01 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 | Speed Wi-Fi NEXT W06 | WiMAX HOME 02 |
ルーター種類 | モバイルルーター | ホームルーター | モバイルルーター | ホームルーター | |||||
通信回線 | WiMAX2+ au 5G au 4G LTE | WiMAX2+ au 4G LTE | |||||||
下り最大速度 | 3.9Gbps | 2.7Gbps | 2.2Gbps | 4.2Gbps | 2.7Gbps | 2.7Gbps | 440Mbps | 1.2Gbps | 440Mbps |
上り最大速度 | 183Mbps | 183Mbps | 183Mbps | 286Mbps | 183Mbps | 183Mbps | 75Mbps | 75Mbps | 75Mbps |
同時接続台数 | 16台 | 16台 | 10台 | 32台 | 40台 | 30台 | 16台 | 16台 | 20台 |
バッテリー容量 | 4,000mAh | 4,000mAh | 5,000mAh | ー | 3,200mAh | 3,000mAh | ー | ||
外形サイズ(㎜) | 約W136×H68×D14.8 | 約W136×H68×D14.8 | 約W147×H76×D10.9 | 約W100×H207×D100 | 約W101×H179×D99 | 約W70×H182×D124 | 約W111×H62×D13.3 | 約W128×H64×D11.9 | 約W50×H118×D100 |
質量 | 約174g | 約174g | 約203g | 約635g | 約446g | 約599g | 約127g | 約125g | 約218g |
本体色 | ホワイト シャドーブラック | チタニウムグレー スノーホワイト | ホワイト | ホワイト | ホワイト | ホワイト | ライムグリーン クラウドホワイト | ブラック×ブルー ホワイト×シルバー | ホワイト |
メーカー | NEC | NEC | Samsung(サムスン電子) | ZTE | NEC | ZTE | NEC | Huawei | NEC |
※2024年4月までに登場したルータ―一覧です。
※クレードルは別売りです。
WiMAX2+は最速でもW06の下り最大1.2Gbpsです。
WiMAX+5Gはそこから1G以上速くなった下り最大2.7Gbpsなので、かなり高速化しています。
また上り速度も倍以上速くなっているため、動画や画像のアップロードも快適になります。
スタンダードモードでもau回線を利用できる
WiMAX2+でもau回線を利用できましたが、オプションであるハイスピードプラスエリアモードでのみ可能でした。
ハイスピードプラスエリアモードは月間7GBまでしか使えないため、メインで使える通信モードではなく、あくまでWiMAX2+の電波が届かないエリアで使えるような補助的な役割でした。
WiMAX+5Gのスタンダードモードで、WiMAX2+回線だけでなくau回線も使うことができます。
※スマートフォンは左右にスクロールできます。
WiMAX+5G | WiMAX2+ | |
通常モード (スタンダードモード/ ハイスピードモード) | WiMAX2+ au 5G au 4G LTE | WiMAX2+ |
有料オプション (プラスエリアモード/ ハイスピードプラスエリアモード) | プラチナバンド (au 4G LTE、au 5G) も使える | au 4G LTE も使える |
WiMAX+5Gのオプションである「プラスエリアモード」は、au回線のプラチナバンド(700~800MHz帯)も使える通信モードです。
低い周波数帯のプラチナバンドは、電波が遠くまで届き障害物を回り込むため繋がりやすいのが特徴です。
5Gの通信エリアはこれから拡大へ
WiMAX+5Gに申し込めば5Gで通信できるのか?
というのはau 5Gの通信エリアが狭いため、必ず5Gで通信できるわけではありません。
下記は東京(渋谷周辺)、大阪市、福岡(博多周辺)のUQコミュニケーションズで確認できる通信エリアです。
※2021年4月時点
東京(渋谷周辺)
大阪市
福岡(博多周辺)
au 5Gの通信エリアは首都圏でも限定的で、au 4G LTEやWiMAX2+回線で通信することになります。
4Gエリアは広範囲なので、WiMAX+5Gに契約してもインターネットに接続はできますが、5Gのつもりで契約してもほとんどの方は4G通信になるので注意しましょう。
ただ今はまだエリアは狭いですが5Gエリア拡大中で、WIMAX2+も5Gへの転用を発表しています。
今すぐ5Gエリアが広くなるわけではないですが、WIMAXを長期利用するならWiMAX+5Gに申し込んだ方がいいとも言えますね。
WiMAX2+は2022年秋以降最大速度が遅くなる予定
WiMAXは「WiMAX⇒WiMAX2+」へ移行しており、2020年3月末でWiMAXサービスが終了してWiMAX2+サービスへ完全に切り替わりました。
同じように「WiMAX2+⇒WiMAX+5G」への完全移行が考えられます。
そしてすでにUQコミュニケーションズから2022年秋以降に、WiMAX2+サービスで提供している周波数帯の一部を5Gサービスへ移行していくことが発表されています。
これに伴い、WiMAX2+の最大速度440Mbpsが220Mbpsへ変更になります。
現在利用中の方や、これからWiMAX2+へ申し込む方は、通信速度が出ていても、2022年秋以降に遅くなってしまうため使い続ける場合は注意が必要です。
まとめ
いかがでしょうか。
オンラインゲームをしたいけど「賃貸で光回線が引けない」「工事に抵抗がある」という場合、WiMAXやポケットWiFi、SoftBank Airを利用することでオンラインゲームができます。
ただしラグが関係するping値の速さは光回線に勝てません。
オンラインゲームのヘビーユーザーになると、ping値の速い光回線でなければイライラすることになります。
大会やランキングで上を目指している人に向いてない。
WiMAXは別にラグが酷いわけではありません。
ただ無線ということもあってラグる日も出てきます。
ちょっとぐらいラグがあっても大丈夫という方であれば、WiMAXでも十分楽しむことができます。