■自宅でも快適にネットを使いたい
■XW06とHOME 02のスペック差を知りたい
■ルーターの選び間違いをしたくない
NEC製の2種類のルーター「Speed Wi-Fi NEXT WX06」と「WiMAX HOME 02」ではどちらを選べばいいのか悩む人で、とくに自宅ならどちらが繋がりやすいのか知りたいという意見が多いです。
このページでは
・HOME 02とWX06の速度はどちらが速いのか
・HOME 02とWX06のそれぞれを選ぶメリット
・HOME 02とWX06共通の便利機能
この記事では実際に測定条件を合わせたうえで速度を比較しているため、「HOME 02」と「WX06」どちらを選べばいいのか判断できます。
この2機種の便利な機能や、無料で入手できるプロバイダも紹介しているので、WiMAXの契約を考えの方は参考にしていただければと思います。
NEC製の「 HOME 02」と「WX06」のスペック比較!
「HOME 02」と「WX06」の比較をしていきますが、HOME 02はホームルーターなので自宅など屋内をメインで使います。
モバイルルーターのWX06であれば公園やお店など外出先でも使えるため、外に持ち運んで使うのならWX06となります。
下記は「HOME 02」と「WX06」の基本スペックです。
※スマートフォンは左右にスクロールできます。
端末画像 | |||
ルーター | WiMAX HOME 02 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 | |
下り 最大通信速度 | ハイスピードモード | 440Mbps | 440Mbps |
ハイスピード プラスエリアモード | |||
上り 最大通信速度 | ハイスピードモード | 30Mbps | 30Mbps |
ハイスピード プラスエリアモード | 75Mbps | 75Mbps | |
連続通信時間 (スマート・ ノーマルモード使用) | ハイスピードモード | ー | 約14時間 |
ハイスピード プラスエリアモード | 約10.5時間 | ||
接続台数 | 20台 | 16台 | |
付属品 | ACアダプタ | USB2.0 Type C-A変換ケーブル | |
製造元 | NEC |
【実測値で比較】 HOME 02とWX06を使って速度測定してみた
「HOME 02」と「WX06」の条件を合わせて実測値を比較しています。
結果を先に言うと2機種ともさほど差がない速度なので、電波環境さえ良ければどちらでも快適にネットを使えます。
条件
・日時(WX06測定後すぐにHOME 02を測定)
・通信モード(ハイスピードモード)
・ルーターの設置場所を合わせる
・周波数(2.4GHzと5GHz)
・接続端末(同じPC)
通信モードのハイスピードプラスエリアモードは、月7GBしか使えず、メインとなる通信モードではないため省いています。
またWX06はクレードルセット時の速度も比較しており、有線接続は2機種とも同じLANケーブル(CAT7)で測定しています。
またルーターの設置場所は、電波インジケーターを使って電波環境が良好な場所を探し、WX06とHOME 02の2つを同じ場所に設置して測定しています。
クレードルなしで電波強度が強い場所を探して設置、WX06(クレードル有無)とHOME 02の最大限性能を発揮した状態で比較することでどちらが優秀なのか判断できます。
ハイスピードモードでの速度(2.4GHz・5GHz・有線)※クレードルあり
HOME 02とWX06(クレードルあり)でWiFiの周波数(2.4GHz・5GHz)と有線で比較しました。
WX06はクレードルありが一番好条件なので、先にクレードルセットから比較しています。
※測定結果はPING値:左、下り速度(ダウンロード):中、上り速度(アップロード):右となっています。
※GAT7(カテゴリー7)はLANケーブルの規格です。
HOME 02の方がわずかに速い結果ですが、正直変わらないというのが結論です。
ただWiFi接続と有線接続で比較すると、有線の方が速度は速いですね。
ハイスピードモードでの速度(2.4GHz・5GHz・有線)※クレードルなし
HOME 02とWX06(クレードルなし)でWiFiの周波数(2.4GHz・5GHz)と有線で比較しました。
WX06はクレードルがない場合、USBケーブルを使えばパソコンと有線接続できます。
HOME 02はUSBケーブルで有線接続できないため、ここの比較ではケーブルの違いがあります。
※測定結果はPING値:左、下り速度(ダウンロード):中、上り速度(アップロード):右となっています。
※GAT7(カテゴリー7)はLANケーブルの規格です。
こちらはHOME 02の方が速かったり、WX06の方は速い場合がありますね。
ただどちらもさほど差がない印象です。
電波受信感度が良ければ速度はあまり変わらない
ホームルーターもクレードルの有無でも速度にさほど差がありませんでした。
というのもHOME 02やWX06は下り最大440Mbpsと同じで、例えばクレードルは電波受信感度が弱い場合に約56%改善できるというものです。
ホームルーターも屋内用として作られているため、内蔵されているアンテナも高性能です。
今回の比較はクレードルなしでも電波受信感度が強い場所に設置しているので、さほど差がない結果となりました。
HOME 02やWX06でお悩みの方は、自宅でしか使わないのならHOME 02を、外でも使いたいのならWX06となります。
クレードルはUQアクセサリーショップで購入できる※現在購入できません
クレードルはUQコミュニケーションズで購入できるため、最悪後で購入することができます。
WX06はクレードルを使えば速度も出るため、より快適にネットを使えますが、クレードルがなければ不愉快というわけでもなく、パソコンやスマホを使ってネットサーフィンしたり、YouTubeやU-NEXT、Huluで動画を観たりするぐらいならクレードルがなくても十分な速度が出ます。
YouTubeやU-NEXT、Huluなど6Mbps程度あれば高画質で観れるので、10Mbpsもあれば十分な速度が出ていることになります。
クレードルは“屋内で電波受信感度が悪い方”にとって効果が発揮されます。
プロバイダと契約する際にクレードルを申し込まなくても、UQアクセサリーショップで購入できるため、まずはクレードルなしで使ってみるというのもありですね。
ただ送料550円(全国一律)が必要になるため、プロバイダ契約時より若干お金がかかります。
WiMAX HOME 02を選ぶメリット
WiMAX HOME 02はコンセントに差して使うため、自宅の固定回線用として使われます。
コンセントがないと使えないため、持ち運び用として使いませんが、屋内用なので内蔵アンテナが高性能というメリットがあります。
HOME 02のメリット
・LANケーブルを使った接続
・WiFiの同時接続台数が20台
・Alexa搭載のスマートスピーカーに話しかけて設定可能
上記のようなメリットがあります。
LANケーブルを使って有線接続できる
HOME 02にはLANポートが1つ付いています。
そのためLANケーブルを使い、パソコンやPS4、PS5、Nintendo Switchと有線接続ができます。
とくにPS4やPS5、Nintendo SwitchはUSBケーブルで有線接続できないため、「PING値を速くしたい」「通信を安定させたい」という方はHOME 02がおすすめです。
WX06でもクレードルがあればLANケーブルを使えますが、クレードルの別途購入が必要になります。
WiFiの同時接続台数が20台と多い
ホームルーターはモバイルルーターよりも多数の通信端末と接続が可能で、HOME 02もWX06より同時接続台数が多いです。
※スマートフォンは左右にスクロールできます。
端末画像 | |||
ルーター | WiMAX HOME 02 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 | |
接続台数 | 20台 | 16台 | |
製造元 | NEC |
WiFi機能があれば接続できるため、パソコンやスマホ、タブレット、ゲーム機。コピー機など多くの通信機器と接続できます。
家族がそれぞれ使う場合は、接続台数が多いと便利ですね。
Alexa搭載のスマートスピーカーに話しかけて設定可能
Alexa搭載のスマートスピーカーを使うことで、音声で通信モードの切り替えや通信量の確認ができます。
Alexa搭載のスマートスピーカーでできること
・データ使用量の確認
・通信状態の確認
・通信モードの切り替え
・ランプの点灯設定
・WPSの実効
・ゲストSSID設定
・再起動
・ファームアップ
・使い方の確認
これはHOME 02ができる機能で、WX06ではできません。
Alexa搭載のスマートスピーカーをすでに利用していれば、音声で遠隔操作ができます。
Speed Wi-Fi NEXT WX06を選ぶメリット
Speed Wi-Fi NEXT WX06は充電して外で使うモバイルルーターで、充電しながら使うことも可能です。
携帯しやすいようにコンパクトサイズなので、ホームルーターと比べるとアンテナ性能が劣ります。
WX06のメリット
・外でもWiFiが使える
・通信量の確認や各種設定が簡単
・自宅用としてクレードルがある
上記のようなメリットがあります。
外でもWiFiが使える
WX06は充電すれば外でも使えるモバイルルーターです。
仕事や旅行、通勤・通学途中で通信する方はWX06がおすすめです。
とくにスマホの通信量超過で速度制限になっている場合、WiMAX回線で通信することができます。
WiMAXで通信すればスマホの通信量を使わないので、大容量プランで高額な通信料を毎月支払っているのならWiMAXを使うと低容量プランに変更することもできます。
WX06は最大14時間(連続通信時間)の電池持ちなので、ほぼ1日中充電しなくても通信できますね。
通信量の確認や各種設定が簡単
WX06はホーム画面のパネル操作で通信モードの設定や、通信量の確認ができます。
HOME 02にはホーム画面がなく、通信量の確認はスマホやパソコンでアプリ・ツールを使って確認しないといけません。
HOME 02はボタンの長押しとランプの色や点滅速度によってモード切り替えや状況確認できますが、WX06と比べると分かりにくいです。
クレードルがあれば自宅でも電波感度が強くなる
WiMAXは屋内に弱い電波を使うため、自宅でWX06の受信感度が悪ければ悪いほどクレードルが有効的に働きます。
WiMAX2+アンテナを拡張しているので、クレードルによって電波受信能力が上がります。
クレードルはWiMAX申し込み後でもUQアクセサリーショップで購入することができるので、WX06を使ってみて電波の受信感度が悪いときに買ってもいいかと思います。
「 HOME 02」と「WX06」で共通して便利な機能
HOME 02やWX06は同じNEC製のルーターで、同じように便利機能が備わっています。
便利な機能
・WiFiの周波数同時利用(バンドステアリング機能搭載)
・「NEC WiMAX 2+ Tool」を使った通信量の確認や通信モードの設定
・「WiFi機器の接続制限」や「こども安心ネットタイマー」
WiFiの周波数2.4GHzと5GHzの同時利用可能(バンドステアリング機能搭載)
WiMAXと通信機器(スマホやパソコン、ゲーム機など)との無線LAN(WiFi)接続には、2.4GHzと5GHzの周波数があります。
初期設定では2.4GHzに設定されていますが、5GHzに変更することで通信速度が速くなります。
周波数については「WiMAX2+ 周波数の変更で最大1,237Mbpsに高速化!」で解説しています。
WiMAX2+ 周波数の変更で最大1237Mbpsに高速化!※周波数帯による違いがわかる
続きを見る
Huawei製のW06は2.4GHzと5GHzのどちらか一方の周波数しか使えませんが、WX06とHOME 02は2.4GHz帯と5GHz帯の周波数を同時で利用できます。
さらに自動で最適な周波数を選択し、安定して通信を行う「バンドステアリング機能」も搭載されています。
※HOME 02にも搭載
スマホやゲーム機の中には、2.4GHzにしか対応していない製品もあるため、複数の通信機器と接続させる時に、周波数の同時利用は便利な機能です。
スマホを使ってアプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」で通信量の確認や通信モード設定ができる
スマホアプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」は、スマホでWX06やHOME 02を遠隔操作ができるアプリです。
WX06やHOME 02などNEC製のルーター専用アプリ
ルーターを見なくてもスマホで「データ通信量の確認」「ネットワーク状態の確認」「通信モード(ハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモード)の切り替え」などが行えます。
※アプリを使う時は、WiMAXでネットを繋いでおく必要があります。
WX06やHOME 02を直接操作するのが面倒だったり、外出中にカバンに入れたWX06を取り出すのが面倒なときに便利なツールです。
HOME 02はルーター本体にホーム画面がないため、アプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」を利用した方がいいでしょう。
見えて安心ネットを使い「WiFi機器の接続制限」や「こども安心ネットタイマー」の設定ができる
「見えて安心ネット」は無線LAN(WiFi)機器の接続可否や接続時間制限の設定ができる機能で、意図しない機器が接続していた場合も簡単にブロックできます。
「こども安心ネットタイマー」を使うとスマホやタブレット、ゲーム機など接続機器ごとに接続時間の制限ができるため、子供の使い過ぎを防止することも可能です。
見えて安心ネットは「NEC WiMAX 2+ Tool」や「クイック設定Web」で利用できます。
最終的に「 HOME 02」と「WX06」はどっちがいい?
HOME 02もWX06でも電波環境さえ良ければ同じような速度になるため、用途に応じてルーターを選ぶようにしましょう。
WiMAX HOME 02がおすすめの人
自宅で固定回線が使えなかったり、料金節約のためにWiMAXを自宅用のインターネット回線として使うのならHOME 02がおすすめです。
・光回線(固定回線)の代わりとして使いたい
・自宅だけで使いたい
・家族で使う
ホームルーターであるHOME 02は屋内用として作られていることもあって、モバイルルーターよりアンテナも高性能です。
屋内に弱いWiMAX2+の電波をしっかりキャッチしてくれます。
また同時接続台数も多いので、家族全員が使えるメリットもありますね。
Speed Wi-Fi NEXT WX06がおすすめの人
通勤や通学中、外でのお仕事や旅行など、持ち運んで使うのならモバイルルーターのWX06がおすすめです。
・通勤や通学など移動中でも使いたい
・営業や出張など仕事で使いたい
・設定や通信状況の確認など使いやすいルーターがいい方
WX06はホーム画面があるため、通信量の確認やモードの切り替え、WiFi周波数の切り替えなど操作が簡単です。
カバンに入れた状態でもスマホアプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」を使えば遠隔操作も可能です。
また別途料金が必要ですが、電波が弱い自宅では、クレードルを使うことで速度を改善することができます。
HOME 02やWX06が無料!月額料金も安いおすすめWiMAXプロバイダ
WiMAXの最安プロバイダはGMOとくとくBBです。
GMOとくとくBBは月額料金が安いだけではなく、最新端末が無料だったり即日発送にも対応しています。
GMOとくとくBB以外にも料金が安いプロバイダは複数あります。
GMOとくとくBBより若干月額料金は高いけど、違約金負担サービスを実施しているプロバイダや、申し込み月の利用料金が0円のプロバイダなど、GMOとくとくBBにはないキャンペーンやサービスを実施しているところがあります。
Huawei製のルーターは在庫限りの販売になっており、ほとんどのプロバイダで販売終了しています。
またNEC製のホームルーターも売り切れになっている場合もあります。
そのためWiMAX2+ならまだ多くのプロバイダで取り扱っているWX06をおすすめします。
また2021年4月8日より、「WiMAX+5G」の申し込みがスタートしており、こちらは下り最大2.7Gbpsとなっています。
詳しくは『WiMAX 5G 対応開始!』をご覧ください。
まとめ
いかがでしょうか。
HOME 02とWX06を比較してきましたが、電波環境が良ければどちらでも速度に差がありませんでした。
ただWiMAX2+は屋内に弱いため、ご自宅の通信環境にとって電波が弱い場合があります。
ホームルーターであるHOME 02は内蔵アンテナが高性能なので、WX06と比べると電波をしっかりキャッチしてくれます。
WX06でもクレードルを使うことで改善できますが、自宅でしか使わないのならHOME 02を選んだ方がいいでしょう。